こちらの記事では、
Vox Akuma/ヴォックス・アクマさんの配信
【KNIGHT RP ASMR】You Will Have My Sword【NIJISANJI EN | Vox Akuma】
の中盤40分を和訳&文字起こししております。
▼前編はこちら!当記事は下記の記事のつづきです^^
約2時間の配信を40分ずつに区切り、それぞれ要所だけをカット。
前編、中編、後編の3つの記事に分けて訳そう・・・と、
思って始めた企画だったのですが、
物語が進むにつれ話の内容が壮大すぎて、
どこもカットできなくなりました^^;
そんなわけで、
こちらの【中編】は配信の真ん中40分を丸っと訳しております。
※普段は私の知識不足が原因で意味がわからず訳せない箇所を
避けるようにしています
※動画が再生されて発生した広告収益は全て、動画権利所有者とYouTubeの二者間で分配されます
※誤訳も多いかと思われます。申し訳ありません。もし、目に余る誤訳がありましたら、大変お手数をおかけいたしますが、記事下部のマシュマロよりご連絡いただけますと幸甚です
野営地近くの森にて
木漏れ日の下、
腰を下ろす騎士と貴方。
貴方は騎士の胸にもたれ、彼の話に耳を傾けていましたが・・・
▼動画をクリックいただくと該当シーンからスタートします
もう一度、聞きたい場合は記事自体をリロードいただくのがオススメです
貴方:私も貴方と共に戦いたい
いいえ、我が主。
来てはいけない。
貴方が少しでも負傷なされたら、
そのとき敵が得る士気は計り知れず、
我々は奴らに打ち勝つことができないでしょう。
国民が感じるであろう痛みも、果てしない。
貴方なくしてーー
(すぅ・・・はぁ・・・)
この国は成り立ちません。
そして、残された国民にとって
貴方を亡くす以上に辛く苦しいことなどない。
どうか、
私を貴方の騎士であるとお思いならば、
僅かでもいい。
我が主が今、お考えになり、感じていらっしゃることを
思い直してはいただけませんか。
留まって。
城に留まるのです。
〜胸にもたれる貴方の背を、
優しく撫で、なだめる騎士〜
お願いです。
貴方:わかりました・・・
ありがとうございます。
(深い呼吸)
拝謝申し上げます、我が主。
戦いの最中、私と共に・・・
私の隣で・・・貴方が命を落とすことを想像すると、
激しい恐怖と恐慌が、我が心に押し寄せるのです。
私はーーふぅ・・・
部下たちの勝利を見届けた後、
戦場で死ぬのでしょう。
そのときは笑顔で逝きます。
剣を胸に抱き、満点の星々の軌跡を眺めながら。
我が主の無事を噛み締めながら。
神の御胸に抱かれ
天国へと迎え入れられるまで、微笑みは絶やしません。
私は永遠に貴方を空から見守り、
貴方が導き、成し遂げるであろう
この王国の大いなる繁栄を見守る。
貴方がもたらす我が国の栄華は永遠であり、
私は貴方様の輝かしい未来を実現するためのーー
ただの道具にすぎない。
貴方が興じるチェスの中の、”ポーン”。
ただの歩兵です。
貴方:なんてこと言うの!?お願いだから生きて帰って
ふっ。
承知しております、我が主。
それが貴方のご意思なのでしたら、仰せのままに。
私は生きて帰ります。
我が主が私に、「死」を禁じたのでしたら、
私はただひたすらに、生き延びるまでです。
どのような傷も、戦いも、
我が主の望みとあらば、制してみせる。
(呼吸)
戦は間も無く始まるでしょう。
(呼吸)
心の内に押し寄せる恐怖は、
私がこれまでに感じたものとは違っています。
しかし、死への恐怖は感じないのです。
正直に言えば、
この恐怖の正体は、貴方を想う気持ちだ。
ですから、どうかお願いです。
私が死ぬことを禁じてください。
頬へのキス
ですから、どうかお願いです。
私が死ぬことを禁じてください。
そして、
我が主が私のこの、不躾な願いをお許しくださるのならですが、
私が犠牲になることを理由に、泣かないでください。
兵士が零した血の上に、王国の更なる繁栄がある。
我が血は大地を湿らすでしょう。
敵を退けるためには、
そうする必要があったのです。
流れる血があってこそ、その上に家が建ち、
王国の中に新しい村ができる。
学校や、
新しい訓練校の類もできるのでしょうね。
これこそが、私の部下の戦う理由です。
この大いなる繁栄への道程にあって、
騎士の命には何の意味も有りはしない。
戦いの中で命を散らす。
これは、私が想像し得る限り最も輝かしいことなのです。
けれど、もちろん。
ただ、貴方のために。
我が主よ。
私の・・・
謙虚で、人情深く、優しく思いやりある主よ。
死にません。
貴方のため、私は死なない。
必ず勝ち、生きて戻ります。
そして私はーー
私を見つめる、この神聖にして輝くばかりに美しいお方の前に
もう一度、跪く。
貴方:必ず。必ず帰って来てね
ありがとうございます。
感謝いたします。
〜静かに流れる時間〜
しー・・・
大丈夫です。
大丈夫です、我が主。
どうか、心配なさらないでください。
部下と私はこれまでに何度も戦に赴いているのですから。
これまでも、貴方の命により敵を討ってきた。
今回も同じことをするだけです。
〜騎士の頬に口付ける貴方〜
(驚きに息を呑む騎士)
ありがとうございます。
貴方が私の頬に・・・口づけを下さるなんて。
我が主の神聖な唇がこの頬に触れるとは・・・
今やもう、私が死ぬ未来などあり得ません。
何かが心を洗い流していくようだ。
力が・・・温かな何かが。
まるで天に座す神の接吻を受けたような心地がします。
ああ・・・。
貴方のお力はなんと・・・
私の中のあらゆるものを越えてゆく。
ああ・・・(深い呼吸)。
感謝申し上げます。
我が主が下さった親愛の情を、
私は大切に胸に刻みます。
鎧の上からでも、自分の胸の鼓動がわかります。
我が主への愛が、
我が国への私の愛が、
私を無事にこの場所に連れ戻してくれるのですね。
(深い呼吸)
ありがとうございます。
穏やかな時の終わり
(何かに気が付く騎士)
部下が私に、手を振っているのが見えます。
では。
ここでお別れです、我が主。
私はここを発ちます。
全てを語らいました。
思い残すことはもうありません。
戦いが始まろうとしている。
どうか・・・
私と、私の勇敢な部下たちに
貴方の祝福をお与えくださいますように。
我々は出撃いたします。
敵陣を蹴散らし、切り倒し、
一歩たりとも進軍は許さない。
そして、私は帰還する。
貴方の素敵な眼差しを
もう一度、見たいから・・・
拝謝申し上げます、我が主。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
どうか、お願いします。
貴方の馬はまだ近くにいるはずです。
可能なら、引き返してください。
引き返すのです。
我々は野営地に戻ります。
一日が終わる前に再びお会いしましょう。
(何かを堪えるような呼吸の音)
感謝します、我が主。
無事な姿を貴方にお見せしたい。
どうか、貴方もご無事で。
またすぐにお会いできます。
〜戦に向かう騎士 日没を迎えて・・・〜
(細く苦しげな息)
我が主。
そちらにいらしたのですね。
溢れ出る血
⚠︎流血表現が苦手な方はご注意ください
(細く苦しげな息)
我が主。
そちらにいらしたのですね。
見つけた・・・
なぜ、城にお戻りにならなかったのですか。
申し訳ありません。
わ、我々は裏切られたのです。
軍の中に、間諜が紛れ込んでいた。
そ、その者が敵に情報を流していました。
裏切りが・・・うっ、
どうか、どうか、寝かせてください。
〜騎士の肩を支え、身体を横たえさせる貴方〜
戦場に到着した我々を待っていたのはーー
敵兵が一人として居ない、平原でした。
木々の中から騒めきが聞こえ、
数秒のこと・・・
皆、死んだのです。
どうやって、自分が生き延びたのかわかりません。
飛んできた矢がまっすぐに腹を貫きました。
矢羽を切り落とし、背から矢を引き抜きましたが、
出血が酷いのです。
私は身体を引きずり、ここへと戻りましたが、
本陣に戻った敵は再び間を置かず襲ってくるはず。
申し訳ございません、我が主。
我が部下は最善を尽くしました。
しかし、
全員、逝ってしまった。
どうか・・・もし、
もし、叶うならば、私を生かしてください。
今度は、もっと多くのーー
騎士を育てることができるかもしれない。
貴方が私を生かしてくだされば、
再び騎士を鍛え、敵を討つ機会が訪れます。
お願いします。
ここにーー
待ってください。
ここに、ここに、包帯があるのです。
どうか、巻いてくだ・・・ん・・・
ああ。出血が酷い。
けれど、我が主。そこの火を貴方が・・・
一つだけ、止血の方法があります。どうかーー
どうか、私の剣を取ってください。
〜剣を持ち上げる騎士〜
これです!
それを火の中に焚べてほしいのです。
それを使って傷を塞いで。
それしか無いのです。
それしか方法がない。
お願いします。
どうか、どうか、どうか・・・
心配はいりません。
私のことは心配しないで。
私はあの戦いを、こうして生き抜いた。
きっとこれは、
これは貴方がくださった祝福のお陰であったのです。
我が主が私に「死ぬな」と願ってくださるならば、
この私がそれを拒否できるはずがないのだから。
剣を焼きましたか?
では、頼みます。
傷はここです。
どんなに辛くても、
どんなに辛そうに見えても、
どうか、構わずやってください。
貴方:わ、わかりました。でも、ほ、本当に大丈夫なの?
はい。
はい、大丈夫だから。
わた・・・私の手にはまだ籠手(こて)が着いていますから、
ここを噛んで耐えられる。
どうか・・・
早く!
お願いします。
〜傷を焼く貴方〜
ありがとう・・・
ありがとう。
ありがとうございます・・・感謝いたします。
騎士の涙
呼吸が早い・・・
生きていることが信じられない。
傷が化膿している、これを。
これを受け取ってください!
城の側に自生する・・・
薬草から採った露です。
部下を看護する必要が出たときに備え、私が持ち帰っておりました。
貴方を酷く当惑させてしまう頼みであることは
承知しておりますが、
貴方の御手が必要なのです。
これを私の傷に押し付けてくださいませんか。
貴方:でも
お願いします。
どうか、断わら・・・
今度は、拒絶しないで。
貴方:押し当てればいいのね?
はい・・・はい、はい。
そうです、仰る通り、
仰る通りです。
感じます・・・我が主の・・・
我が主は、神聖な光から成る御手をお持ちだ。
私は貴方によって癒される。
薬草の露を持った御手を、私の身体の上に、
傷の上に置いてください。
きっと私は、それで良くなるはずですから。
どうか、お願いいたします。
〜薬草の露を傷に押し当てる貴方〜
終わりましたか?
貴方:ええ
ありがとうございます、我が主。
ありがとうございます、ありがとうございます・・・
・・・信じられません。
私はーー
私は自負をもって戦いに参じました。
私だけが生き残ってしまった・・・
我々の武器は染み一つ無いまま。
敵に血を一滴たりとも、流させることが出来なかった。
敵の姿を捉えることさえできずに・・・
どうか・・・
貴方:自分を責めるのはやめて。こちらに頭を預けて
御心のままに、我が主。
貴方の膝の上に私の頭を載せ、
休ませてください。
〜騎士の髪を撫でる貴方〜
ああ・・・
傷の痛みが和らいでいく。
頭にこびりついて離れないのです。
鳴り響いている。
ああ。
音がする。
鎧を突き抜ける矢の音がする。
恐怖に戸惑い走り、倒れて死ぬ馬が・・・
許してください、我が主。
こんなのは、まるで相応しくない。
貴方の騎士の一人として、
主人の前で涙を流すなど・・・
けれど私は、彼らと共に育ったのです。
死んでいった騎士たちは、貴方の同胞であると共に
私の家族でした。
もう誰も居ない。
貴方:泣いて良い・・・、私も泣いているから
ありがとうございます。
ありがとうございます。
どうかーー
どうか貴方は、どこにも行かないでください。
側にいてください。
貴方しか居ないのです。
貴方が私の全てだ。
けれど、私は生きています。
私は生き残り、貴方との約束を守りました。
私は約束を守った。
生きているのです!我が主。
私は生きている。
貴方の、
貴方の王としての優れた求心力と、
私の指導で
新たな軍を編成しましょう。
そうだ・・・!
敵の到着に間に合うように。
奴らの好きにはさせるものか。
しなくてはーー
行かなくては、戻らなくてはならない!
城に一刻も早く。
〜立ち上がる騎士〜
うぅっ・・・
貴方:無理しないで!痛むの?!
酷く痛みますが・・・
しかし、戻らねばなりません!
最早、一刻の猶予もない。
亡くした仲間たち
ああ・・・
酷く痛む。
しかし、戻らねばなりません!
最早、一刻の猶予もない。
(荒い呼吸)
〜必死に起き上がり、歩こうとする騎士〜
歩けそうにありません。
脚が・・・
脚の感覚が無いのです。
腕にも力が通わず、わずかな握力しかない。
鎧を着て歩くことが・・・できない。
騎士として、なんと無価値な。
戦いの前、
我々は敵の軍事機密を一つ、入手していました。
それを基に全体の戦略を練ったのです。
あんなにも自信に満ち満ちて進軍を開始したのに、
今となっては全ての友が ー
お願いします・・・
お願いします、また泣き始める前に。
私の手を握ってはいただけませんか。
〜騎士の手を取り、そっと握る貴方〜
ありがとうございます。
ありがとうございます、ありがとうございます・・・
まるで、
身の内に巣食う虫が私の心を騒つかせ、
酷く不安にさせているかのようです。
奴らは私の胸中を、恐怖で満たそうとする。
けれど、貴方が手を握ってくださっていると、
奴らもそれほどは暴れないのです。
ああっ・・・
酷く痛むけれど、
先ほどとは比べようもないほどに落ち着きました。
私の顔を見てください。
私はここへ、歩いて戻ってまいりました。
一度・・・
一旦、戦いが終わって
何マイルもの距離をのろのろと身体を引きずって・・・
※1マイル=1.6キロ
草原に血を垂らし、何マイルも、何マイルも
のろのろ身体を引きずって・・・
誰も生き残りはしなかっ・・・
私が「生き残っている」と気づく者は、一人もいなかった・・・
我が師を、見たのです。
十二本もの矢を身体に刺し
横たわっていました。
目を大きく見開き、見つめて・・・
ただ、星々を見上げていました。
満たされたような顔で。
師の前でも涙が溢れたのに、今、また込み上げてくる。
私が亡くしたであろう全ての友人たちのことを考えると・・・
心の中のどこかから、
こう祈る自分の声が聞こえるのです。
「お前など、その矢傷で死ねばいい」と。
しばらくして・・・城へとたどり着いたら、
我々はゆっくりと、
どれほど多くの大切な人々を喪ったのかについて
気づき始めるのでしょう。
貴方が失った・・・
全ての副官、全ての新兵、
全員が。
私が団長に任命されて以来ずっと、
共に戦ってきた者たちが・・・
皆、逝ってしまった。
(溜め息)
本当はもう、気づいている
どうか。
願っても・・・もちろん、
もちろん、
貴方にあまりにも多くのことを強請っていると
自分でもわかってはいるのです。
この両腕で貴方を抱きしめたい。
〜横たわる騎士に顔を寄せ、
力無い両腕を自分の背に回してあげる貴方〜
ありがとうございます。
ありがとうございます、心優しい我が主。
ああ・・・
私は、成し遂げられなかった。
貴方の偉大な兵士たちが死んだのは、
私のせいだ。
どうか、
「大丈夫だよ」と言ってください。
どうか側で、
私の疲れきった心に、穏やかで優しい言葉をかけて。
この悲しみを鎮め・・・安心させてください。
貴方:大丈夫。大丈夫。何も心配は要らないよ
本当に。
こんな世界で生きるには、
貴方は優しすぎる。
優しすぎるのです。
人間が金と権力のために戦を起こし、争い、
殺し合う世の中にあって貴方は・・・優しすぎます。
どこまでも、無私で純真だ。
私の願いはただ、一つ。
貴方に長生きしてほしい。
満ち足りた生活を送ってほしい。それだけです。
その優しさを利用せんとする執念深き者どもから解き放たれ・・・
そして、あな・・・貴方は、
そのお力を振り絞り、最後には安らかに
死の床に就く。
私は願っているのです。
自分が雲の上の聖なる王国に喜んで迎え入れられ、
そこで今日、
貴方のために戦い散っていった全ての友に、再び会えることを。
この恐ろしい侵攻について、考えていたのです。
貴方も私も・・・
生きながらえたかもしれない。
しかし、私たちの王国はなくなりました。
この国はもう終わりだ。
何も・・・ないのです。
この国を護るためにできることが、今やもう、何もない。
明日の夜までに敵は再び攻め入ってくるでしょう。
日が昇れば、
敵が大量に押し寄せてくる。
貴方の城が焼き尽くされる様を目にして
耐えられる自信はありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
作品自体の緊迫感や臨場感を損なわずに訳せていたら幸いです。
次は、いよいよクライマックス。
団長と貴方の運命やいかに・・・
後編(最終)は土曜か日曜あたりにUPできればと思っております。
▼後日記載
後編をUPしました。
ぽっかにマシュマロを投げる
匿名のメッセージを受け付けております。
ご質問、ご意見&ご要望、どうぞお気軽に!
マシュマロをくださる皆様、ありがとうございます。
不安になりながら色々と書いているので、
拝見するたびに、すごく、すごく、元気になります。
2022年夏、とんでもなく暑いですがご自愛くださいませ。