にじさんじEN所属・NoctyxメンバーのFulgurと言えば、中華ボーイズラブ作品への造詣が深いことで有名ですよね!
本日は、彼がオススメする中華BLファンタジー小説の中でも日本ではまだ知名度が低いかと思われる
『人査反派自救系統 /じんさはんぱじきゅうけいとう(通称:さはん)』
について以下のことをまとめてみました。
筆者が実際に『さはん(英語版)』1巻、2巻を購入してみて感じたことを記事にしております。
※これより先、ボーイズラブに関する記述が続きます。苦手な方は申し訳ありませんが、ご覧にならないようお願い申し上げます🙇
Fulgurはどの配信で『さはん』を紹介しているの?
まずは肝心の、Fulgurが『さはん』をオススメしているシーンのご紹介から。
デビュー配信時、好きな【中華アニメ動画】を紹介するコーナーがあったのですが、
▼動画をクリックしていただくと該当シーンにピンポイントで飛びます
Fulgurが2番目に挙げているのが『Scum Villain’s Self- Saving System』です。
日本語に直訳すると『人間のクズ、悪党の自分救済システム』 → 中国語で『人渣反派自救系统』。
これをまた日本で使用されている漢字に置き換えると『人査反派自救系統』となるわけです。
ちなみに
スライドの一番上・・・『The Grandmaster of Demonic Cultivation』=『魔道祖師』
スライドの三番目・・・『Heaven’s Official Blessing』=『天官賜福』
で、『さはん』含めこれら3作とも中国人小説家・墨香銅臭(ぼっかどうしゅう)先生の作品でございます。
『魔道祖師』、『天官賜福』共に2021年には日本語吹き替えでアニメ放送がされており、
さらに『魔道祖師』は全4巻の日本語訳小説が発売済み。
※ちなみに超美麗な役者さん勢揃いの『魔道祖師』実写ドラマ、『陳情令』もU-NEXTで配信中です!!!これも本当に最高。
『天官賜福』の方も今年、2022年の7月ごろにファン待望の日本語訳小説 第一巻が発売予定と、
今、まさに激アツ!!! なのが、これらの作品。そして、天才・墨香銅臭 先生です。
『魔道祖師』と『天官賜福』まで話し出すと止まらないので、話題を『さはん』に戻します。
アニメになっています!
原作とタイトルが異なりますが、これは中国ではよくあることのようです。
※中国ではボーイズラブ的な描写を含む動画には国からの検閲が入ります。原作の持つ世界観をいかに維持し、問題となるシーンを省いて映像化するかがアニメやドラマ監督さんの腕の見せ所となっているようです。すごい才能!なので、アニメの方に「そう言うシーン」はありません
全10話、YouTube上の公式チャンネルでCGアニメがアップされておりますのでご興味のある方はぜひご覧ください。
ただ日本語字幕が無いので、英語やスペイン語など9ヶ国語のどれかでご覧いただく必要があります。
アニメ『天官賜福(中国版)』のEDと共に一時期ヘビロテしていました!
全10話と言ってもまだまだお話の序盤で、アニメを見ただけでは物語の全容は掴めません。
人査反派自救系統(じんさはんぱ じきゅうけいとう)のあらすじ
原作小説の【あらすじ】を
▼ピクシブ百科事典様よりお借りしました
主人公の沈垣(しんえん)は、愛読していた超人気エロハーレムWeb小説『狂傲仙魔途(きょうごうせんまと)』の完結の仕方に納得がいかず、罵倒していた所で本当に憤死。
死ぬ直前に頭に響いたグーグル翻訳音声の様な『YOU CAN YOU UP, NO CAN NO BB.(文句があるなら自分でやれ、出来ないなら口を挟むな)』のシステム音声と共に『狂傲仙魔途』の世界に転生してしまう。
沈垣が転生したキャラクターは悪役師匠の沈清秋(しん・せいしゅう)。
沈清秋は弟子である洛冰河(らく・ひょうが)(『狂傲仙魔途』の主人公)の天賦の才を妬み、門下を率いて数年間に渡り虐げ、最期は闇堕ちした洛冰河によって人棍(人豚)の拷問を受ける、沈垣が知る中でもクズ中のクズなキャラであった。
更に、システムによって決められた沈清秋の「B格ポイント」が0になると即死。洛冰河の主人公としての「爽快度ポイント」が0になっても即死。
頭を抱えた沈垣in沈清秋はなんとか原作の拷問ENDを回避するため、洛冰河へ弟子として正しく接しつつ、3000美女ハーレムの魔王にするべく教育しようとするが、なぜかやたら洛冰河に懐かれる様になってしまい……?!
★沈清秋=主人公。美人受け
★洛冰河=年下の超美形、執着攻め
要約すると
生前に読んでいた小説の悪役に転生してしまった主人公。
「成長した弟子に恨まれ、拷問された挙句に死ぬ」という破滅エンドを回避するため
(重要:キャラ崩壊にならない範囲で!)どうにかこうにかまだ幼い弟子に優しくしようと頑張ってみたところ
なんか、すごく懐かれちゃった・・・
みたいなお話です。
この物語の面白POINTなのですが「あらすじ」にある通り、
ヒーローに優しくしすぎる=沈清秋のキャラ崩壊→死。
ヒーローを不憫に思い何かと手助け=ヒーローの活躍の場が減る→死。
という風に、謎の電子システムによって行動に制限が加えられているところがミソです(笑)。
これだけだと物凄くライトなノリの小説かと思われると思いますが、読んでみると結構シリアスでグイグイと物語に引き込まれます。
墨香銅臭先生の作品の攻めは言葉では多くを語らず、
「行動と時間の重さ」によってある種の執念とも思える受けへの愛情を示すのが特徴だと私は個人的に思うのですが、
この作品の攻め・洛冰河も正にそんな感じ。
幼く健気だった幼少期から紆余曲折経て、師匠への執着を胸に募らせながらぐ〜んと成長します。
引用元:韓国語版 ボックスセット内容より
引用元:韓国語版 ボックスセット内容より
こんな人にオススメ
こちらの単語にピンと来る方にお勧めします。
・年下腹黒攻め
・受けしか見えていない攻め
・年上美人受け
・包容力のある受け
・ギャグあり、シリアスあり
・悪役転生もの
日本語/翻訳版は販売しているの?
残念ながら未発売です。そして、2022年5月現在、発売の予定もありません(泣)。
根拠は無いのですが、日本語訳が来るとしたら『天官賜福』の後になるのではないでしょうか・・・
★韓国版 完結済み全3巻セットを購入して読む
★タイ語版 完結済み全3巻セットを購入して読む
★英語版 現在2巻まで発売中(完結まであと2冊?)を購入して読む ←筆者はこの方法で行きました
※他、ベトナム語、ミャンマー語版もあるそうですが輸入できるサイトが見つかりませんでした
英語版1巻には、原作の第何話まで入っているの?
英語版1巻には原作の5話「白露(BAI LU)」までが収録されています。
つまり、2巻は6話の「金蘭(JIN RAN)」から始まる訳ですね。
参考までに英語版の難易度ってどれくらい?
英語版の難易度
★英検1級レベルの単語が1巻の1話からゴロゴロ出てくる
ex)、immortal:不死の、peer:同輩 etc
実際に私物の英検1級受験用単語集、『でる順パス単』と付き合わせて調べました。
★中華ファンタジーにおける仙人思想のバックグラウンドを知らないと、世界観が理解できない
『魔道祖師』や『魔道祖師』が原作となったドラマ『陳情令』を履修済みの方は馴染めると思うのですが、
・仙人とは何か(常人と何が違うのか、その暮らしぶりは?、どんな修行をするの?)
・仙人になると何ができるのか(剣に乗って空も飛べちゃう!とか)
などなど、日本語で説明されても馴染むのに時間がかかる設定がてんこ盛りです^^;
★日本語版と英語版で登場人物の名前の読みが一致せずに戸惑う
日本語で読めば攻めの洛冰河は「らく・ひょうが」ですが、英語ですと中国の発音に忠実で「Luo Binghe」です。
登場人物全員がこの調子なので、日本語から入ると変換に頭を使います。
特に「2巻から買おう」という方は最初だけ困る・・・かも。
巻末にとても丁寧な登場人物解説&用語解説があるのですが、おそらく、慣れるまでに若干の時間がかかるはずです。
という、ちょっと困る点もあるのですが
物語を楽しみながら自分の英語の語彙が増えていく実感は、何にも変え難いものだなと思いました!
そんな訳で、私は英語版を買って良かったなと思っています。
https://twitter.com/Fulgur_Ovid/status/1520190910688075776?s=20&t=wDopoY820eTXhPMPLIDRSQ
挿絵はどれくらい入ってるんだ!?
頑張って読み進めるときの希望の光・・・そう、挿絵!
次なる美麗絵を目指すのが、毎日コツコツ翻訳を進めるモチベになると私は(私だけかもですが)思うんですよね。
著作権に配慮し中身の写真は撮れないのですが。黒いところを見てください ←雑!
正確な数で言うと、
1巻・・・10枚
2巻・・・11枚
の挿絵が入っています。
個人的にちょうど良い量だなと思いました。
まとめ
本日はFulgurオススメの中華BL、『人査反派自救系統(通称:さはん)』をご紹介しました。
結局、日本語オンリーで楽しむにはまだまだ情報が足りないのですが、これを機に外国語に親しむのも良いのでは無いかなと感じました。
中途半端な記事になりましたが、この記事の内容が皆様のお役に立てたのなら幸いです!^^