2022年3月からじわじわと注目を増している「生ドーナツ」。
非常に柔らかい生地を高温・短時間で揚げるという製法でつくられており、食べると思わず
「空気のように軽くてふわふわ。手で持つと崩れそうなくらい!」
「初めての食感!」
と言ってしまうという噂です。
生ドーナツって昔もブームになっていたような。
しかも、あっちは揚げてなかったような・・・
と、言うことで
本記事では時代と共にナゾに移り変わって現在も定義が定まらない「生ドーナツ」について、
生ドーナツ界のニューカマー「I’m donut ?(アイムドーナツ?)」を起点にその変遷を整理してみました。
まず始めにI’m donut ?(アイムドーナツ?)」って?
この記事をご覧の皆さまは既にご存知かとも思いますが、
「I’m donut ?」とは福岡の超人気ベーカリー「アマムダコタン」が2022年3月、中目黒に1号店を、
そして、2022年5月に渋谷に2号店オープンさせた、ドーナッツ専門店です。
★「アマムダコタン」は、昨年起こったのマリトッツォブームの火付け役であると言われており、昨年、表参道にも出店しています
★食べログ:I’m donut ?(アイムドーナツ?)【リンク】
2022年、ネットやTVでもっとも話題な「生ドーナツ」と言えば
・アマムダコタンで買えるドーナツ
・I’m donut ?で買えるドーナツ
の2つでしょう。
以前の生ドーナツについて
日本では一度、2010年3月頃に「生ドーナツ」ブームが来ています。
現在は閉店しているものの愛知県の近鉄パッセにオープンした「Love Sweets ANTIQUE(ラブ スイーツ アンティーク)1号点」がブームの火付け役で、開店後しばらくの間は「生ドーナツ」を求める長蛇の列ができ「会社帰りに寄っても長い間、買えなかった」という話もあったようです。
同店は愛知でのオープンから徐々に東海地方を拠点にショップを増やし、2010年の8月には東京、青山に開店。
ブームだからお店が増えたのか、お店が増えたからブームが加熱したのか・・・その両方かもしれませんが、「生ドーナツブーム」は日本中で認知されるようになりました。
肝心の生ドーナツの製法ですが、
という作り方をしています。
揚げても焼いてもいない、当時はそれが生ドーナツでした。
家でも真似できることから、現在もクックパッドで「生ドーナツ」と検索してヒットするのは「Love Sweets ANTIQUE」のドーナツと同じく揚げても焼いてもいない『ゼラチン+何か』のデザートとなっています。
それって最早、ただの丸型のムースケーキなのではないか?
でも生ドーナツと言われると興味が湧くから「ネーミング」って大事だな・・・などと筆者は思っておりました。
そう言えばミスドからも生ドーナツ出てたよね?
2010年の生ドーナツブームからおよそ2年。
2013年の1月、ミスドから放たれた新商品が『ポン・デ・リング生 』でした。
ポン・デ・リング発売10周年を記念して考案されたもので、「生地を変えることでこれまで以上のモチモチ感が楽しめるようになっていた」とのこと。
筆者も食べており、定番のポンデリングの方が生地が硬い分、噛みごたえと弾力があって好きだなと思った記憶があります。
▼当時の様子が知れる、人気YouTuber・瀬戸弘司さんの動画
ミスドの場合、「生ドーナツ」とは謳っていませんが、
2010年の時点で「ドーナツ」+「生」という単語の組み合わせで「揚げたドーナツ」を販売しているわけですね。
そして、2022年5月現在。
ミスドからは、
やわもっちり食感の「ポン・デ・リング 生」に祇園辻利の宇治抹茶を練り込み、グレーズをコーティング。濃厚な宇治抹茶の味わいをお楽しみいただけます。
引用元:公式サイト
という紹介文の「生ポン・デ・宇治抹茶」が発売中です。
結論
本記事では2010年、2013年、2022年の出来事を元に「生ドーナツの定義」を探ってみました。
が、結局のところ記事の頭に書いた通り、現時点で「生ドーナツ」が何を指すのかは明確に定義されていないということがわかりました。^^;
・独自のポンデケージョ生地を使用して揚げることで従来よりも生地を柔らかくし、「半生感」を出すことを「生」と表現しているもの
・ポンデケージョ生地は使用していないけれど、非常に柔らかい生地を高温・短時間で揚げることでエアリー&新鮮な食感をつくり出したもの
三者三様です。
今後も生ドーナツブームは定期的にやってくるのでしょうか。楽しみにしていたいと思います。